ビジネス書読もうぜ!

ビジネス書読もうぜ!

ビジネス書とりわけ企業本と呼ばれる本中心の感想。歴史に埋もれていった本を発見する手掛かりになればこれ幸い。

「俯瞰」でわかる決算書

簡略図が非常に分かりやすいことに加え、実際の財務諸表を例に出す時も読むべき箇所が○で囲まれていて一目で理解できます。
この本を手始めに読んでから他の決算書本に進むのも良いし、逆に他の本を読んでからこの本を読んでも理解が深まるでしょう。



下三桁はばっさりカットしてしまって良いというのも参考になりました。
二期で比較して変化が大きい数字をPick upするというのは他の決算書本にも書いてありますが、桁が大きいと意外と数字の差を見間違えたりします。
本書のテクニックを使えば桁そのものが少なくなって、比較が容易になります。
シンプルなこういうテクニックはどんどん体得したいところ。



三井物産とヤフーを引き合いに出して、企業規模が違っても利益率が高いのはどちらかを説明してくれてたり、百貨店同士を比べて差がどこにあるのか分析したりと株式投資にも即使えそうで、非常に価値を感じました。
ページに振られているページ番号がやたら大文字で書いてあるので中身のない本かと勘違いしてしまいますが、中身は非常にしっかりしています。
今まで読んだ決算書本の中ではこれが一番かもしれません。